2007年ケータイあれこれ
T・K
 地域密着広告とケータイ(2)
 ケータイを活用した広告の可能性は、ずいぶん前から注目されていました。
 そして、最初に注目されたのがメールです。ケータイのメールは、ほぼリアルタイムに相手に知らせることができるという特徴を持っています。広告を考えるうえで、パソコンのメールにはない大きなメリットと言えるでしょう。典型的な例として、タイムセールをケータイメールでお知らせする、といった活用が考えられます。
 ところが、このケータイメールを使った広告ですが、思ったほどの成果が上がっていません。一番の原因は、ケータイメールは家族や友達とのコミュニケーションツールとして使うもので広告を受け取るものではないという、メール、特にケータイメールの本来の利用目的を考えるとごく当たり前のことに起因していると私は考えています。パソコンのメールは、なんといっても自分が気の向いたときにチェックするもので必要のないメールは比較的簡単に削除できます。
 ところが、ケータイメールはリアルタイムに知らせるという特徴があるためメールを受け取った人は自分に対するメッセージが届いたという気になります。想像してみてください。あたなが何かの作業を止めてまでケータイを見たら広告…余程あなたが必要としている情報でない限り、マイナスイメージを持つでしょう。
 ケータイメールを広告として活用するには、コミュニケーションツールということを念頭に置いて、それこそ個々人向けにカスタマイズするくらいに、内容や頻度、タイミング等を綿密に考える必要があるのです。システム面を考えると、ケータイメールは現在では安価で手軽に導入できますが、この点を見逃すと「導入したけど使えない」といったことになってしまいかねません。
 ケータイメール受信には通信料が必要なこと、さらには、ケータイメールの広告としての試行錯誤が始まった時期に出会い系サイト等の迷惑メールが社会問題となってしまったことも、逆風でした。
 ただ、私は、ケータイメールは、位置情報とコミュニケーションというキーワードで地域密着広告として今後の活用の余地があると考えています。

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