おしゃれノート
PICO
 4月に入り、お子さんが学校に入学したり、新生活を迎えたりされた方もいらっしゃるでしょう。また花や緑が美しいこの時期には、ピクニックや散歩など外にお出かけしたくなりますよね。今回はそんな時ぜひ持っていきたいお弁当についてお話したいと思います。毎回作るお弁当はついついワンパターンになりがち。そこで、日本料理の基本と言われる「五味五色五法」を意識してみましょう。五味とは、甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩辛い、の五つの味覚。五色とは、赤、緑、黄、白、黒(茶)の色彩。代表的なものに、赤はにんじん、トマト、肉類、緑はほうれん草、アスパラガス、セロリ、黄は卵、さつまいも、コーン、白はご飯、豆腐、牛乳、黒(茶)にはワカメ、ゴマ、海苔等があります。そして五法とは、焼く、煮る、蒸す、揚げる、生の調理法を言います。これらの味付けと彩りの食材、調理法を組み合わせることで、見た目もきれいで、栄養バランスのとれた献立ができ、お弁当のバリエーションを増やすことができます。毎回五味五色五法を全て一つのお弁当に網羅しようと思うとずいぶんとたいへんに思われますが、個人的にはこれらを念頭に置きながら、五色を特に意識してお弁当作りをすると、献立を考えるのも割と楽で、お弁当をつめるのも楽しい気がします。美しい色彩には、食べる人の食欲を刺激する効果もあるようです。また、この時期だと筍や菜の花など安価でおいしい旬の食材を取り入れてみるなど、季節感を大切にするのもよいでしょう。お弁当ならではの工夫としては、温かいものは冷ましてから入れる、汁気をきる、食材ごとに区切って隙間なく、形のしっかりしたものからつめる、など。他に、前の日の残り物や冷凍食品、常備菜や乾物を活用したり、前日に下準備をしたり、レンジやオーブントースターを利用したりして、時間の使い方も工夫してみましょう。どんなものでも作る人と食べる人の気持ちが通じていればおいしいはず。私もお弁当を作るようになってから3年。「今日は茶色ばっかりになったなあ」とか「今日は寝坊したから何か買って食べて」などという日もありますが、それでも作ったお弁当を残さず食べてくれたり、おいしかったと言われたりすると嬉しいもの。あまり気負わずに、できる限り心をこめてつめるというのが、お弁当作りを長く続けるコツなのかもしれません。お弁当は、食べる人の栄養や量、時間や場所、好みや体調までを思いやりながら一つ一つつめていく、作る人のこまやかな愛情がこもっているからこそ、格別においしいものなのかもしれませんね。

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