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| 保育所が残してくれたもの | ||
| この春、娘が5年半通った保育所を卒園した。3月31日は、一日のうちで家族より一緒に居る時間が長かった友達や先生と最後のお別れ。顔をくしゃくしゃにしてポロポロと涙を流すわが子が愛おしくなった。 まだまだ入学式を前にした時のこと。桜が満開になると「ママに桜茶をつくってあげるね」と、桜の花びらを集めて塩付けにし桜茶をつくってくれた。こんなのいつ覚えたんだろう…。そういえば去年保育所でつくってたっけ。桜茶の他にも蓮華染めやハーブ染めなど、保育所でお散歩に行っては草花でいろんな遊びをしていたっけ…。子どもはそんな季節遊びを体で、匂いで、色で覚えている。この子は素晴らしい体験をさせてもらっていたんだなあと気づいた。 保育所ではいつも貸し出し絵本があるが、卒園してからも絵本が見たいと言うので市立図書館に連れて行った。すると、「『エルマーの冒険』が全部揃ってる!これおもしろいとよ!!」ってストリーを話しだした。えっこんなに字が多い本を知ってるの?と、驚いた。「保育所で先生が毎日読んでくれてたとよ」と、話す。そういえば、教室に『この本を読みました』と、毎日いろんな本が飾ってあったっけ。「ゆみえもね、こんな夢みたとよ〜」って、いつの間にかこの子は本が大好きになって空想の世界も描いていた。 卒園したけれど、今でも目には見えないたくさんのことを娘の中に残してもらっていることに気づいた。情操教育が大事とピアノ教室や絵画教室をやる園が増える中、あえて、すぐには成果としては見えにくい五感でふれる体験と創造力を大事にしてくれた保育所や先生に感謝の気持ちでいっぱいになった。保育所が娘に残してくれたものは、これから何年、何十年と生きていく力、考えていく力になることだろう。 |
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