おしゃれノート
PICO
 先日、石原都知事が「フランス語は国際語失格」などと発言して提訴される事件がおきました。どこの国の人も母国語を侮辱されたら気分が悪いと思いますが、私が知る数人のフランス人を見る限り、彼らは特に自国の文化に誇りを思っているようです。あまりフランス文化に精通していない私ですが、先月フランス人の友達のそのまた友達のホームパーティーに招待される機会がありました。フランス人の自宅におじゃますることも初めてで、手土産はいくらぐらいのどんなものを持って行こうとか、パーティー開始時間よりはやめにそれとも遅れて行くのが礼儀なのかなど、行く前から夫と二人あれこれ考えあぐねました。ホームパーティーとはフランスではごく普通に行われることで、誰かが自宅を会場に提供してみんなで料理やお酒を持ち寄ってわいわい騒ぐという行事のようで、日本だと友達同士で飲みに行く感覚に近いようです。情報収集の結果、私たちは和菓子を持参し開始時間に遅れて到着すると、そこは摩天楼の夜景が一望できる超高層マンション。主催者に出迎えられ中に入ると、フランス人と日本人20人ほどのゲストでにぎわっていました。立食でおしゃべりを楽しむといった雰囲気で、初対面の人たちとキッチンでもベランダでもぺちゃくちゃ。横のテーブルには、トマトとチーズの串刺しや、チップにアボカドソースを添えたものなど簡単な料理の他、ゲストが持ち寄ったお寿司やフルーツ、ワインなどが並んでいました。パーティー慣れしたフランス人は、お皿を手にみんなに勧めて回ったり、時間を見計らって前菜→メイン→デザートと出すお皿を変えたりしていたようです。日本で誰かを自宅に招くとなると、おもてなし料理を何品も準備せねばならず一苦労ですが、彼らはもっと気軽にとらえているようです。いろんな人が出入りしながら4〜5時間話しっぱなしで、気づくといつのまにか人数が減っていました。日本のように誰かが乾杯を発声して、一本締めで終わるという形ではなく、パーティーがいつ始まっていつ終わったのかもわからないというのもフレンチスタイルとのこと。最後に主催者の友人に「また来てね」と言われ帰路に着きましたが、それが本音かフランス流の建前なのかわからないまま、私たちの初フランス式ホームパーティー体験は幕を閉じました。外国の文化を知るにはその国の人と接するのが一番良い方法だと実感した貴重な経験でした。

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