全労済「私が見つけた身近なヒーロー」受賞作品紹介
全労済
 「雨の日のお礼」
長野県 27歳 女性
 ある雨の日。子供を迎えに車で保育園へ行くと、途中、田の小屋の下で、途方に暮れているおじいさんを見かけました。声をかけ、傘を貸してあげました。何度も私の家を尋ねるので、大まかに伝えました。数日後、家におじいさんが訪ねて来ました。お礼のお菓子を持って…。貸した傘はただのビニール傘で差し上げたつもりでした。恐縮していると、おじいさんは優しい笑顔で「あの日に着ていたシャツは、娘からの父の日のプレゼントだった。どーしても濡らしたくなかった。ほんとにありがとう」2年前の出来事ですが忘れられない心の中のヒーロー。そしてその主人公は私…。親切をしてほめられた喜びは小学生みたいな感動でした。

 「泣き虫のヒーロー」
東京都 30歳 女性
 小児科病院の待合室。4歳の息子が読んでいる本を息子より小さな男の子が奪いに来た。必死に体でガードするが、いつしか泣き虫の息子は泣かされていた。男の子の母親が気づいて本は無事に息子の手の中に戻ったが、それまで黙ってみていた私は、泣いている息子に「あの子も読みたかったんだね」と一言。しばらくすると、例の男の子が今度は別のお友達の本を欲しがっていた。すると息子は今まで読んでいた本を持ち、その男の子の元へ駆け寄った。そして、震える声で「はい、どうぞ」と言って本を差し出した。男の子の母親の「ありがとう」という言葉を背に私の所に戻ってきた息子は「あの子も読みたかったんだね」と私に向かって言った。息子の中にちょっと泣き虫のやさしいヒーローがいた。

http://www.zenrosai.or.jpで見れます。

戻る