流れに舞う

筑後市船小屋
(画)鹿田光子
(文)江下 淳
 矢部川の清流が音をたてて流れている。新舟小屋のクスノキ林(国指定天然記念物)が川面に映えて、湯の町に風情をそえている。
 船小屋の地名は、江戸時代に土木用の船を格納する小屋が設けられたのに由来する。鉱泉井戸が掘られたのは文政年間(1822頃)。船小屋温泉(筑後市)と新船小屋温泉(瀬高町)は胃腸病・婦人病・貧血症・神経痛に効能があり飲用にもよい。両温泉にはさまれたクスノキ林は元禄8年(1695)に植えられ、今では大小1350本からなる。この一帯は源氏ボタルの名所として知られ、夏の水泳場や鮎、ハヤの釣りで賑わう。またガタガタ橋を歩いてスリルをあじわうのも面白い。
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