眼鏡橋と蛍

八女郡上陽町北川内
(画)樋口 保
(文)江下 淳
 星野川流域には、明治〜大正期に架けられた眼鏡橋(石橋)が12基残っている。とくに、一連の洗玉橋、二連の寄口橋、三連の大瀬橋、四連の宮ケ原橋は有名。凝灰岩を一つ一つ組み合わせて架設した先人の知恵と労力の石橋は、周囲の樹木や緑の山と調和し、星野川の清流に映え、その落ち着いた雰囲気は、コンクリート橋には見ることのできない暖かさがある。
 ここの北川内公園下の周辺で「ホタルと銘茶まつり」が毎年6月上旬に催され大変な賑わいをみせる。無数に点滅するゲンジボタル、低く飛んで川面を照らし、高い光は夜空の星と見まごう。川のせせらぎを聞きながら優雅なホタルの乱舞は詩情豊かな夢へ誘われる。上陽町はホタルの里にふさわしい。これも、川や緑の自然を後世に伝えようとする地元住民の努力があるからである。
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