|
立花町山崎の鬼隈横穴群
(町指定文化財)
八女郡立花町大字山崎
(画)大隈長生
(文)江下 淳
凝灰岩や砂岩の岩壁を掘込んで、横穴の構造にして6世紀後半に築造された古墳である。この古墳が辺春川沿いにある日枝(日吉)神社の裏側丘陵の砂岩山腹に18基が並んでいる。この形式の横穴墓(古墳)は、立花町北山・光友と八女市豊福にも見られ、熊本県山鹿市の鍋田横穴・長岩横穴とは違った独得の古墳文化圏を形成している。
とくに鬼隈横穴の石室は単室と複室があって、家型構造をなしており、他の横穴には見られない石室の形をしている。石室によっては川原の石を敷きつめており、附近の辺春川、矢部川から持ち運んだであろう。横穴墓は数多く築造されていたと思われているが、開発で消滅したのは惜しまれている。この周辺には土盛した円墳(古墳)も分布している。なお、日枝神社には江戸時代の絵馬が奉納されており、桜の花見でも知られている。 |