八女の町家

八女市大字本町(福島町)
(画)橋本長年
(文)江下 淳
 八女の福島町(本町)は、白壁づくりの町家(民家)が建ち並び歴史的町並み景観がみられる。慶長6年(1601)福島城が拡張修築されたとき、城内に鍵形の町筋が形成され、廃城後に周辺から人々が移り住んで、農村背景の在郷町として発展した。この町並みは、久留米藩の主要道路「往還」筋でもあったため、農産物集積や売却、必要物資購入の定期的市も開かれ、商人たちの台頭もめざましく、商品流通取引で町方は繁昌した。茶・和紙・傘・提灯・仏壇・ハゼロウ・竹製品・絣・乾物・米・木材・酒造りなどを扱う商人の町が、矢原町|古松町|京町|宮野町|紺屋町から唐人町へ細長い町筋がつづいた。今でも、その面影を残しているが、時代の波とともに町並みが変ぼうしていくのが惜しまれている。町並みの歴史的環境の文化遺産を社会生活の中に活かそうと「本町筋を愛する会」が結成され啓発と運動が広まっている。
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