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弘化谷古墳を往く
古代の祈りの表現 不思議な魅力に誘われる色彩壁画
弘化谷古墳は、6世紀中期(古墳時代)に築造された装飾古墳。高さ7m、直径40m、2段築成の円墳の横穴式石室の内部に彩色されている。石室は片岩の割石を積みあげ、埋葬施設として家形に組立てた石屋形が設けられている。その墓室の奥壁、両側石、天井石内面に赤・緑で幾何学文の三角文と円文、双脚輪状文、靱(矢筒)、が描かれている。線刻文様もみえる。八女郡広川町 弘化谷 (画)鹿田光子 (文)江下 淳 被葬者はわからないが、「磐井」など筑紫君一族を支えた有力者ではないかといわれている。 だれにも見えない真暗な墓の中に、不思議な図形文様や絵画を描くのは、死者の鎮魂と死者の旅立ちの祈りの表現ではないだろうか。そこには、呪力をこめた古代人の創造力の豊かさと芸術性が脈々と流れている。なお、近くの石人山古墳へ道が通じている。 |
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