石積の棚田

八女郡星野村
(画)橋本長年
(文)江下 淳
 山里の谷間に広がる石積づくりの「棚田」は、開墾のときに出る山石を一つ一つ積み上げて造りあげた水田である。標高600m〜900mの傾斜地の山肌に「棚田」がなだらかに重ね連なっている。星野村のいたる所で見られる農山村風景。
 幅3m〜5mの段々の棚田には、やがて稲穂が色づきはじめる。石垣、あぜ道には彼岸花が咲き乱れる。周辺の茶畑や自然林と美しく調和して心をなごませる。星野村の農山村自然景観の一つ。棚田の水は、谷間の山から流れている自然水を、上方から下方へ段々におとしていく掛け流しの水である。田植、稲刈りはすべて手作業。
 「棚田」は、山麓からの土砂流出、崖崩れを防止し、治水の役割も果たしている。江戸時代から明治、大正、昭和時代にかけて郷土の先人たちが苦労して築きあげた「棚田」を見直し、有効に活性化を目指すことを期待。石積づくりの「棚田」の見場所は、椋谷、的別当、星野川上流の仁田原、田原地区だが、とくに合瀬耳納峠へ行く県道八女香春線付近の上原・広内が最高である。ここは、330段〜425段の石積棚田が重なっている。星野村を代表する大規模な棚田である。
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