大水車「逆瀬ゴットン館」

広川町大字水原逆瀬谷
(画)大隈長生
(文)江下 淳
 「逆瀬ゴットン館」は平成七年三月に完成。スギ、ヒノキに囲まれた緑豊かな谷間の逆瀬谷地区(約五〇軒)は、周囲から産出する青石(緑色片石・蛇紋石)の割石を使って石垣、塀、階段に利用している。そこには、山村の伝統と歴史にはぐくまれた山あいの風景をみることができる。
 かつての広川には、多くの水車が活躍していたが、今はほとんど見ることができない。「大水車ゴットン館」は地元産出の青石を使った石張りや、直径七メートルの水車(吉常の水車大工中村忠幸氏設計)の復元をはかって景観整備したもの。地域に根ざした住民のふれあいの里、水車工房の里、青石垣の里として人気をよんでいる。青石は大水車と周辺の自然環境と調和して風情を一段と増す。
 丸太三〇〇本を組立てて建てた水車館には、搗臼四基、挽臼四基などがあり、水車を利用して農産物加工をしている。物産直売所では安価で販売。
 ゴットン館の右手を登ると「逆瀬薬師堂」がある。薬師堂の横から湧き出る清水は、薬水として江戸時代から知られていた。湧き出る霊水は、皮膚病・胃腸病・きり傷に効能があると云われている。
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