晩秋の山中渓谷

八女郡黒木町
(画)鹿田光子
(文)江下 淳
 さわやかな自然が一杯秋は紅葉、春は新緑、夏は涼人里はなれた山中に人気を集めている。標高500メートルの谷あいの渓谷の自然を生かして、黒木町が水辺公園、遊歩道を整備している。安山岩を主体とする渓谷は、清く澄んだ水が岩にぶつかり流れていく。自然の造形の美しさを見せてくれる。谷川の両岸から樹木の枝が張り出し、夏は涼しい緑陰をつくる。秋は落葉樹の紅葉が谷あいを鮮やかに彩る。自然景観に親しむ絶好の行楽地。
 渓流に沿った町道に、高さ5m〜10mの岩石が多く立っている。昔から「重箱岩」(町指定文化財)と呼ばれていたという。約二五〇万年前に熔岩が冷えて誕生したもの。
 また、山中渓谷に行く途中「噺岩」と云われる大きな岩が立っている。今から800年前に、黒木城主黒木助能と津江神社にまつわる昔話を「噺岩」が語るという言い伝えがある。自然環境にかこまれた渓谷と清流、神秘的な奇勝・奇岩は、人間生活の雑念を忘れさせてくれる。コースは「グリーンピア八女」へ行く途中の渡内より山中へ通じる分れ道(道路標識あり)の車道を登った所。
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