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八女福島の町並み
八女市大字本町
八女市福島町(本町)は白壁づくりの町家(民家)が建ち並び、歴史的町並み景観がみられる。慶長6年(1601)福島城が拡張修築されたとき、城内に鍵形の町筋が形成されたが、元和7年(1622)破却廃城の後に周辺から人々が町に移り住んで、農村背景の在郷町として発展してきた。この町並みは久留米藩の主要道路「往還」筋でもあったため農産物集積や販売、必要物資購入の定期市も開かれ、商人たちの台頭もめざましく、商品流通取引で町方は繁昌した。茶・和紙・傘・提灯・仏壇・竹製品・絣・ハゼロウ・米・木材・酒造り……などを取り扱う商人や職人の町が、矢原町−古松町−京町−宮野町−紺屋町−唐人町へ約1.5kmもの細長い町筋がつづいた。現在でも、その面影は残っており、伝統工芸の手づくりのぬくもりと往時を偲ばせる歴史と文化を感じさせてくれる。しかし、時代の流れとともに町並みの形態が変ぼうしている。この町並みの歴史的環境の文化遺産を社会生活の中に活かそうと地域住民による啓発や運動と、行政による「八女市伝統的町並み景観整備事業」や「八女福島伝統的建造物保存地区調査」の取り組みが始まっている。いずれにしても歴史的環境を活かすのは現代人の責任であり、地域住民の協力であろう。(画)田代喜玖生 (文)江下 淳 |
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