子育てサークル

 
グリーントマトの子育て日記
ゲームの時代に思う

 昨年のクリスマスのこと。息子は友達のクリスマスパーテイに呼ばれた。プレゼント交換するからと、自分が大切にしていた野球ボールやお菓子を詰め込んで喜びいさんで出掛けていった。ところが、しょんぼりして帰ってきた。手には自分が用意したプレゼントを持ったままだ。
 聞けば、プレゼント交換はゲームソフトに限定され、皆それぞれゲームソフトを持ってきていたという。中には最近出たばかりの高価なソフトも、もう飽きたからとプレゼントになっていたらしい。中身がゲームではない息子はプレゼント交換には入るなと言われ、そのまま自分のプレゼントを持って帰ってきたというわけだ。
 親は知っているのか?主催した親に聞いてみると、全員親は了解済みだった。プレゼント交換がゲームソフトというのも驚きだが、何千円もする物を子ども同士が交換する事に異様さを感じる。そしてそれを親が知っているのにまたまた驚きだ!今はゲームの時代。もはやこうまでになったしまったか……と、嘆いていたが、先日それとは対照的な体験もした。
 子ども劇場という親子で劇を鑑賞する会がある。その会の地域ごとのサークル活動の中で親子キャンプが催された。公民館のような山奥の一軒家でのキャンプだ。集まったのは子ども15人、親、青年8人。そこに誰一人ゲームを持ってきた子はいない。今時テレビもゲームも遊具もない場所で遊べるのか?しかも下は3歳から上は高校生、成人と、こんなにも異年齢が一緒に遊べるのか?と、思っていたら、驚いたことに子ども達は次々と自分達で遊びを考え出していく。ケイドロ(鬼ごっこの種類)をしたり、焚き火をして焼き芋を焼いたり、夜になると模造紙を部屋一杯に広げて落書きをしたり、肝試しをしたり……。そこへ親も一緒に加わり汗びっしょりになって遊んだ。こんな世界がまだあったんだ!と嬉しくなった。
 子どもは楽しい遊びが好き。ゲームしか与えなければゲームの楽しさばかりに夢中になるのは当然。子どもに罪はない。ゲームをするなとただ取り上げるのでもなく、ゲームがなくてもこんなに楽しい遊びがあるんだと発見できる環境を少しでもつくってやることが、今の時代の私達親のやることなのかもしれない。

                              (志穂)



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