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グリーントマトの子育て日記
公 園
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団地の棟の下の公園。息子の亮太が保育園の時、同じ棟に住む6年生のあっくんや4年生のこうきくんが近所の友達と一緒にボール投げやら鬼ごっこをして遊び、毎日賑わっていた。たまに亮太も仲間に入れてもらいながら…。やがて、あっくんもこうきくんも中学生になり、公園から姿を消した。その間、かろうじて公園の砂場だけが、まだ小学校に上がっていない子ども達で賑わっていた。そして今、亮太が5年生。同じ棟の遊び仲間も成長してきた。かつて、あっくんやこうきくん達が遊んでいた頃のように、亮太を最年長にして4年生の健太くん、2年生の彰真くん、保育園年長の優都くんが、一緒に木登りをしたり秘密基地をつくったりと毎日大賑わいの公園だ。こうして同じ棟に住む子ども達はこの公園でまるで兄弟のように遊ぶ。
しかし、それが永遠ではないことに亮太は気づいていた。ある日、「僕も中学校になったらあっくん達みたいに公園で遊ぶ暇がなくなるんよね。皆もだんだん成長するし、今みたいにこのメンバーで公園で遊ぶことはできなくなるんよね…」と、話す。ふと顔を見ると、目に涙を一杯ためていた。「皆公園を忘れていくのかな。僕は大人になりたくない。ずっとこのままがいい…」私は何も言葉が見つからず、亮太をぎゅっと抱きしめた。どんなに楽しくてもずっとこのままはありえない。それを繰り返しながら大人になってきた自分達。これから迎えるであろう受験や競争社会の中で感じる寂しさも知っている私達。「それはできないことだけど、忘れないように心の中に覚えておいたらいいよ。これからまだ楽しいことはいっぱい出てくるよ」と、話しながら、私もまた遠い昔に遊んだ神社を何十年ぶりに思い出していた。「神様はどうして変化をさせると?ず〜と同じじゃだめと?」大きな涙の粒をこぼしながら亮太はそう訴える。彼は5年生にして無常観を実感していた。そう。こうやって泣いているこの子だって、いつか私から離れていく日が来るんだ…と、私もまた、子どもの成長を前に無常を感じていた。「ママも今度久しぶりに子どもの頃に遊んだ神社に行ってみようかな」
夜の公園は、こんなせつない親子の会話をじっと聞いていた。
(志穂)