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グリーントマトの子育て日記
現代のスポーツクラブ事情
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私が子どもの頃、公園や放課後の校庭で行なわれていた草野球やソフトボールチームは、近所の誰かのお父さん監督が「お〜い!やるぞ〜!」と、主導権をとってやっていた。そこには一人ひとりの子どもの保護者の姿なんてなく、泥んこになって帰って来るわが子を迎えるのが大体の家庭の様子だった。
ところが近年のスポーツクラブ事情は違う。平日2日と土日の練習の度に母親達のゾロゾロと見守る姿。見守るならまだいいが、休憩の度に「監督様」と言わんばかりにお茶を差し出し、差し入れのおやつを差し出し、昼食はお弁当まで作って差し上げる。そして、何時間もの練習をじ〜っと見るのはさすがに暇なのか、大きな水筒に用意したコーヒーやらお茶やらを飲みながらお喋り。さて、そのお喋りの内容を聞いてみると…「あの子またあんなプレーしよる!何しよると!あんなやけん、うちの子がシュートできんったい」「誰々さんちは全然練習見に出て来んやん。私達ばっかり当番させてから」「このコーヒー甘すぎよ。誰が用意したと!」(用意した親は仕事のため、コーヒーだけ置いて行ったのだ)。
さらに驚いたのは、休憩になって自分の水筒が空っぽになった子どもが「お茶下さい」と、やって来た。すると、「これは監督のやけんね」と、さっきまで自分達も飲んでいたお茶を渡さない。
周辺のスポーツクラブをいくつか見学に行ったが、この様子はどこも似たり寄ったりだった。入会の説明を尋ねると、親が出て来られる家庭しか入会できないとのこと。仕事をしていても最低月に一回と、土日のどちらか。それ以外に試合の車出し当番…。泊りがけの合宿はもちろん全親同伴。行き先も半端じゃない。宮崎まで同伴してぼけ〜っと練習風景を見て来たと、誰かの母親が話していた。この様子では、当番日だけを守っていればいいというもんでもなさそうだ。さらに当番で終わればいいが役員になればこれだけでは済まない。中には、当番が回ってくると子ども全員のお弁当からお茶やおやつまで用意しなければならないというクラブもあった。今の親達は過保護なのかと思いきや、単なるそうではない。子どもにお茶も分けない姿は、子どものためと称しながら自分達のための居場所づくりをしているかのよう。母親達が居なければ運営できない仕組みは、まるで親が子どもの世界を支配しているかのように見える。今の世の中こんな世界に入って行かねば子どもはスポーツが習えないのかと頭が痛い。それでもわが子は「サッカー選手になりたい。お願い入らせて!」と、懇願してくる。子どものために我慢なのか…今の最大の悩みだ。
(志穂)