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グリーントマトの子育て日記
もう一つの読書の楽しみ
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雨が多いこの季節、これを利用して本に出会うのもいい。
先日、実家のかつての自分の部屋を10年ぶりに片付けていた時のこと。ホコリにまみれて懐かしいぬいぐるみやらコーヒーカップやら、今ではすっかりその姿を見なくなったカセットテープやらいろいろな物が出てきた。
その中に紛れて出てきたのが昔買った数々の本。ページをめくれば、ぶは〜っとホコリが飛ぶ。哲学もあれば小説もあり・・・そして、図書司書をしていた私は児童書も持っていた。地元の作家たかしよいちさんの本は地元の地名も出てきて面白かったよな〜なんて、ホコリを飛ばしながらページをめくる。そうだ!これは5年生の息子が読むかもしれない。私は、ダンボールに詰めようとしていた児童書の数冊を取り出して持って帰った。別に息子は本好きなわけでもないので反応はそう期待はしていなかったのだが・・・。
その夜、持ち帰った児童書を息子に渡すと、意外や意外!「ママの本?」と、嬉しそうに受け取りニコニコと本を開くのだ。なんと、その日はテレビもつけずに一心に読んでいるではないか!そして、「ママここ面白いね。ママも面白かった?」と、聞くのである。私も「うん。こういうところが面白かろう?」と、思わぬ共感者がいて嬉しくなった。それからは、その数冊を通して「自分はこう思う・・・こう感じた・・・」などとお互いに感想を言い合いながら、共通の本について親子で話すことができたのだ。
図書司書をしていたのは独身時代。まさかこんな日が来るなんて夢にも思わなかった。そして、なぜもっと早くこんな会話をしなかったのだろうと思った。自分が子どもの頃好きだった本、夢中になっていた本でもいい。同じ本について子どもと気持ちを共有できるなんて、とっても素敵なこと。
私がそのことに気づいてからというもの、本に向う子どもの姿をよく見かけるようになった。そして、私もまた本を開く。息子が大人になった時、この本について一緒に語り合う日を思いながら・・・。
(志穂)