・・・昨年度、茶栽培面積は1,590haで前年比1・3%増加し、  生産県27県の内で数少ない増産県に位置づけられておりますことは、  大変心強い限りであります。  おそらく今年度中には、1,600ヘクタールを超えるのは  間違いないだろうと思います。  量だけでなく、質におきましても「福岡の八女茶」の右に出るものはないと  確信しているところでございます。  しかし、問題はこれからであります。  何が問題かと申しますと、大きく分けますと三点ほどありますが、  先ず一点目は、安い、安全な生産体制をどう図っていくかという事であります。         これには、全国的に取り組まれておりますトレサビリティ(生産履歴)を         どう定着されるかであります。    二点目は、茶の「適正表示」をどう確立していくかであります。    三点目は、茶の需要拡大対策をどう推進していくかであります。  中でも、二点目の「緑茶の表示基準」についてはすでに4月1日から実施されている問題でございます。  これは、質の良し悪しにかかわらず、表示者つまり、製造者が厳格に自己管理をしないと  茶の消費拡大にも重大な影響を及ぼすのは必至であります。  但し、荒茶生産都道府県で仕上げ茶を製造した場合の産地銘柄については、  引き続き検討することになっておりますので、今後の課題として残っておりますが、  その他の事項については日本茶業中央会の改正議案を厳守して頂きたいと思います。  それからもうひとつの課題は、JAS法による原産国表示品目に指定された事であります。  これまでにはほとんど、ブレンド用になっていたのではないかと言われていた中国茶が  すでに中国茶として破格の値段で販売され始めるという事ですので、今年あたり、  中国茶が予想どうり1万6000トン入れば、それがそのまま日本茶が在庫で残るのではないか  との心配も出てきておりますので、ブレンドしても付加価値がつかないように  高級茶を作ることが先手法ではないかと思います。    来年はいよいよ当福岡県が第59回全国お茶まつり品評会の開催県であります。  開催県としての地の利を最大限に発揮できますよう、最善の努力を切にお願い申し上げます。